IMA DIGITAL
「第四次産業革命」に伴うIMA社のデジタル化への取り組み
IMA社では、「第四次産業革命(インダストリー4.0、Industry 4.0)」の概念に照らして、IMA DIGITALという名称のプロジェクトを推進しております。その中には、「スマート・マシン」や「スマート・ファクトリー」、それに「スマート・サービス」等の実現化が含まれています。特に初めの二つについては、様々な活動が行われています。このプロジェクトは2016年に開始され、以下に述べられているようなロードマップに従って、IMA社は今後何年間にも渡り活動して行く予定です。
- 一般的に言えば、IMA社のストラテジーとは、生産データを生成し、解釈し、使用することをサプライ・チェ-ン全体を通じて実施し、知識の共有による価値の創造を可能にすることである。
- IMA社では、種々の装置やテクノロジーに対して、幾つかの実験プロジェクトが開発され進行中である。IMA社は、顧客や卓越した供給会社とのパートナーシップこそが、双方の利益となる「ウィン-ウィン」ストラテジーへの重要な要素であると考えている。
- この分析において、根本的なマイルストーンを構成する重要な要素は、いわゆる「スマート・マシン」を製造することである。
進行中のインダストリー4.0
全ては18世紀に始まりました...
「産業革命」の歴史
- 第一次:機械化、水力、蒸気動力
- 第二次:大量生産、組み立てライン、電力
- 第三次:コンピューターとオートメーション
- 第四次:サイバー・フィジカル・システム

第四次産業革命は、製造業のメンタリティーの変化を象徴しており、インテリジェントなオートメーション、ビッグ・データ、機械学習、高度な分析、更にはバーチャル・リアリティによって推進されています。デジタル技術は既にここにあり、IMA社はこの挑戦に取り組む準備ができています。
前回のインターパック2017での正式な活動開始から1年後、IMA Digitalは現在21以上のプロジェクトを数え、これらは、マシンから各種サービス、そしてスマート・ファクトリーに至る4つの関心領域と、組織全体までも含むものとなります。
2018年の第2四半期に生まれた技術委員会は、世界中のIMA社の製造工場全体で収集された経験と要件を共有し、あらゆるレベルでコンテンツを広めていきます。
新しい製品やサービスは、2019年の間に徐々に公表されていきます:新しい展開について知っていただくために、引き続き注目をお願い致します!
インダストリー4.0:一目で分かるイネーブリング・テクノロジー(実現技術)
- 1 高度な製造ソリューション:相互接続し、迅速なプログラムが可能な協働ロボット
- 2 積層造形:デジタル開発ソフトウェアに接続された3Dプリンター
- 3 拡張現実:生産プロセスを支援する拡張現実
- 4 シミュレーション:プロセスの最適化のために相互接続された機械間のシミュレーション
- 5 水平/垂直統合:供給業者から消費者までのバリュー・チェーン(価値連鎖)に沿った、情報の統合
- 6 産業用インターネット:各種の生産プロセスと製品間の、多方向コミュニケーション
- 7 クラウド:開放型システム上での大容量データ管理
- 8 サイバー・セキュリティー:ネットワーク運用時と開放型システム上での安全
- 9 ビッグ・データと解析:製品と生産プロセスの最適化のための大規模データベースの分析
世界中の第四次産業革命
各国の同様な活動に関して、その発足年次と名称を一覧にしたのが以下の図です。
IMA DIGITALをご理解いただくための参考情報
IMA DIGITALとは、「第四次産業革命に伴うIMA社のデジタル化への取り組み」だと説明しました。しかしながら、その背景には技術面や社会面でも、世界的な意味での非常に広範な要素が含まれており、これらに対するある程度の知識が無いと、IMA DIGITALという壮大な試みを適切にご理解いただけないのではないかと考えました。そこで、以下に参考となり得るような情報をまとめておきましたので、ご一読いただきますとIMA DIGITALの説明が少しは分かり易くなるものと期待しております。
この情報記事は、次のような構成にしております。
なお、これら全ての情報は、多数の書籍、雑誌やインターネット上の記事等を参考にさせていただき、当社で勝手にまとめてみたものです。参考文献のような形での出典等の言及は致しませんが、各情報の原著者の方々には、心より御礼申し上げます。また、当社の理解の不足による誤った記述がありましたら、ご指摘いただければ幸いでございます。