IMA社のスマート・サービス

各種のサービス、保守の支援、研究用のツール

より多くのニーズに応えるソリューション

製品のデジタル化は、完全に統合されたソリューションに焦点を合わせてデジタル化された製品を新規に創造するだけではなく、既存の製品群の拡充をも含むのです。例えば、データ解析用のツールとして使用可能な、スマート・センサーあるいは通信装置を追加することもその一つです。

データ収集と解析の新しい方法を統合することにより、製品を供給する会社は、製品の使用に関するデータを生成したり、最終顧客の高まる要求に適合するように製品を改良したりすることが可能になります。

IMA社には、現在開発中の物も含めて数種類のソリューションがあります。
以下に記載された活動の幾つかにより、支援サービスの拡充が可能になります。

  • デジタル化された図書類、トラブルシューティング、トレーニングを、対話形式で実行するためのスマート・アプリケーション(SMART APP)
  • マシンの性能監視
  • 状態監視:自律保守
  • 拡張現実(AR)ツールを活用した故障解決の支援
  • トレーニングやデータ転送用の拡張現実(AR)や仮想現実(VR)のツール
  • 現場からのデータ収集や関連分析用のための、クラウドのプラットフォームの選択

IMAスマート・アプリ

スマート・アプリの概要

対話型ドキュメンテーション

これがアプリケーションの中核を成しています。機器に同梱されている全ての文書(取扱説明書、電気図面及び空気図面、P&ID、バリデーション文書)は、対話型形式で電子的に提供されます。具体的には次のような特徴があります。

  • HTMLとPDFのドキュメント
  • WebポータルまたはFTPを使用してアップグレード可能
  • データシートの管理
  • 顧客ネットワークにおける共有可能なアプリケーション
  • IMAポータルからアップグレード可能
  • ドキュメントとフォルダーのカスタマイズ(名称の変更/対話型でナビゲート可能なドキュメント)
  • タスクに基づく高度な検索
  • 対話型のスペアー・パーツ・カタログ
  • MyIMA上のスペアー・パーツ・ポータルとの統合

IMA マルチメディア・スマート・ソリューション

モバイル・デバイスが提供するパワーと柔軟性を利用して、IMA社は以下を目的としたソフトウェア・アプリケーションを提案します。

技術文書

  • 場所やユーザーに関係なく使用可能
  • 対話型ナビゲーション

サービス用アプリケーション

対話型のスペアー・パーツ・カタログ
スマート・トラブルシューティング
マルチメディア・トレーニング

統合されたドキュメンテーション

コア・アプリケーション

スマート・コア(ベース)モジュール
ローカル・アプリケーション

スマート・システムは、モバイル・デバイス(産業用タブレット)にインストールされたローカル・アプリケーションのように提供されます。

サーバー・アプリケーション

お客様のサーバーにインストールされたスマート・システム
お客様のローカル・ネットワークに接続すると、全てのコンテンツを他のPCまたはモバイル・デバイスと共有できます(システム共有用のWi-FiまたはLAN)。

様々な機械の文書が、供給を反映したライン構成に組み込まれます。単一のスマート・アプリケーションで、全ての工場ラインのドキュメントを管理できます。特定の契約の下では、文書を更新したり、同じアプリケーションに新しい機械やラインを追加したりすることが可能です。ドキュメントは、直感的で洗練された方法で閲覧できるように構成されています。

ラインを選択すると、そこに含まれる全ての機械及び機械付属品を表示した図面のページが開きます。

そして、機械を選択すると、ハード・コピーで提供されているものと同様の、仮想ドキュメント・バインダーにアクセスできます。

同様に、フォルダーを選択すれば、仮想ドキュメントにアクセスできます。

IMA MULTIMEDIA SMART SOLUTION

スマート・コア 高度検索ツール

アプリケーションは、メタデータ(コード、タグ、定義、アラーム、タスクなど)により、機械に関する全ての文書にわたって、情報とデータを検索することを可能にします。

結果は特定の分野ごとに表示され、トピックごとに検索および閲覧ができます。

スマート・コア 対話型スペアー・パーツ・カタログ

3Dの機械モデルでは、機械、空気圧、電気関係のスペアー・パーツについては、対話型ナビゲーションが利用できます。

品目とそれらの機械上での位置が、迅速に確認できます。

1回クリックするだけで、関心のある商品がカートに入れられ、見積もり要請が送信されるか、注文が行われます。

IMA スマート・トラブルシューティング

対話型スマート・トラブルシューティング

概略

御社専任のIMA技術者…
必要とするたびに!

トラブルシューティングでは、IMAの技術的な専門知識に基づき、その事象に対して予想される診断と解決方法とにユーザーを導きます。

ユーザーは以下の方法で処理を開始できます。

  • アラームの診断
  • トピック別に検索及び参照されるプロセス・エラー

アラームの診断ベース

1つの信号を選択すると、標準のトラブルシューティングが表示されます。

アラーム診断用ウィザード

ユーザーは、一連の質問を通して、IMAの技術的専門知識に基づき、その事象に対して予想される診断と解決方法に案内されます。

診断に利用できる質問はプレビューで表示され、トラブルシューティングを実行するために必要なユーザー・プロファイルに割り当てられます。

より熟練した技術者が質問に答える必要がある場合は、次の警告が表示され、ユーザーに通知することができます。

プロセス・エラー診断

解決策が、信号そのものの解消方法には直接関連付けられていないかも知れません。この場合、プロセス・エラーへのリンクが提案され、その問題に関する各種の質問を実行することができます。

アラームに直接関連しないトラブルシューティングは、プロセス・エラーから直接実行できます。

対話型の機械図面レイアウトにより、ユーザーは問題が発生する場所を簡単に選択できます。

マクロ領域のアイコンを選択すると、いくつかの可能性のある異常が表示されます。

異常を選択すると、ユーザーはトラブルシューティングを実行できます。

IMA スマート・マルチメディア・トレーニング

スマート・マルチメディア・トレーニング

製薬環境における主な規制では、人員を講習会に参加させる必要性を定めています。

トレーニングは、人材の能力を向上させるのにも役立ちます。

  • - 機器の潜在能力の活用
  • - より深いプロセスの理解

トレーニングは文書化し、必要に応じて繰り返さなくてはなりません。

ハイライト

トレーニングは、IMA技術者の支援を受けるか、又はお客様の自主的な方法により、必要に応じて実施することができます。

一人(すなわち新入社員)だけの為ではなく、教室で複数の人に対してもトレーニングを実施できます。

お客様は、学習時間を最適化し、自らに最適な方法でコンテンツを修了するために、自社のSOPにIMAのトレーニングをリンクさせることができます。

お客様はトレーニング管理者の役割を果たし、同じユーザーに複数のコンピテンシー・プロファイルを割り当てるなど、トレーニングを個人のニーズに合わせて調整できます。

検証されたトレーニングと関連テストの終わりに、個人証明書が発行されます。記入済みのテストのコピーは、与えられた正解に対する正答率の表示とともに保存されます。

概略

対話型トレーニングには、概念を修正したり、必要なだけトピックを調べたりすることを可能にする、マルチメディア・コンテンツが豊富にあります。

3Dアニメーションを使用すると、ビデオ撮影に手が届かない場所でも、機械部品を管理する方法を十分に理解できます。

トレーニングは、インターフェース操作に関する仮想アニメーションも提供します。インターフェース・シミュレーター上で日常的な操作を行う際の、オペレーターのスキルを質問によってテストすることができます。

御社専任のIMA技術者…
必要とするたびに!

マルチメディア・トレーニングは、パワーポイントのプレゼンテーションのような外観をしており、タブレットでの使用や教室トレーニング中の投影に最適です。

まずアクセス・トレーニング・セッションにログインします。管理者としてアクセスする場合は、別のユーザー・プロファイルを有効にすることによって、どの種類の情報を提供するかを決定できます。

管理者は全従業員のログイン設定を設定し、各ユーザーに異なるユーザー・プロファイルを組み合わせて、特定のトレーニング・スキルを割り当てます。

従業員がログインすると、管理者設定によって決定されたトピック以外にはアクセスできなくなります。

希望のユーザー・プロファイルを選択したら、検証済みトレーニングを実行可能で、その最後にテスト・セッションが開始されます。

各操作トレーニング・スライドは、同じグラフィック構造になっています。

トレーニング・インデックスへのアクセス
検証済みトレーニングでは、ユーザーは与えられた順序でコンテンツのリストをたどる必要がありますが、トピックをもう一度見るために前のスライドに戻ることができます。

トレーニング構造は、日常の操作に関連する特定のタスクを正しく実行するために、機械に関する知識など、様々なトピックをカバーするように編成されています。

各ユーザー・プロファイルの特定のスキルに応じて、同じトピックが異なる詳細情報を表示することがあります。
関連するドキュメントへのコンテキスト・リンクが、各トレーニング・スライドに用意されていて、ユーザーは提供されている全てのドキュメントを参照可能で(Core Applicationがインストールされている場合)、検索を開始したのと同じ時点のトレーニングに戻ることができます。
ヘルプ・ツールが提供され、アイコンに触れることで、意味の説明が表示されます。
また、必要とされる機器の詳細な説明が、必要に応じて提供されています。

主なトピック
トレーニング目標
  • - トレーニングの概略と特定のユーザー・プロファイルの目標
機械の概略
  • - 動作フローに沿った機械の概要
健康と安全
  • - 安全装置および操作における使用上の注意
オペレーター・インターフェース
  • - オペレーター・インターフェース構造、フレーム、ナビゲーションに関するトレーニング
  • - 仮想インターフェース・アニメーションによる主要操作に関するレッスン
スタートアップと生産
  • - 機械の一般的な使用法の実用的な操作に関するトレーニング
  • - 機械の動作モードに従い、3D機械アニメーションとインターフェース用仮想機械アニメーションを使用した、機械的動作とインターフェース操作の組み合わせ
サイズ切り替え
  • - スタートアップと生産での説明と同じ方法で、サイズ変更トレーニングによるオペレーターに対しての正しい操作へのガイド
保守
  • - 電気的及び機械的保守用の具体的な項目と、クリーニングに関する専用のセクション
テスト・セッション

検証済みトレーニングの終了時に、ユーザーはテスト・セッションを開始できます。

マルチメディア・トレーニング・システムには、トピックごとに4つの異なる質問が予め用意されています。テスト・セッション中、各トピックに対してランダムに選択された1つの質問のみがユーザーに提案されます。質問は多肢選択式で、ユーザーは1つの回答を選択する必要があり、正答は1つだけになっています。

トレーニングに適用される原則に従い、マルチメディア・コンテンツを利用した質問も可能です。具体的には、インターフェース操作のシミュレーションをすることとか、サイズ変更のために正しい順序で機械部品を取り外すことを、ユーザーに対して要求できます。

テスト・セッションの終了時に、間違った回答に対しては正しい回答の番号を、システムはユーザーに結果として表示します。印刷可能なテスト・レポートが作成され、トレーニングの結果を評価するために、お客様のSOPに従って、有資格担当者に送信されます。
ユーザーのアクセスとトレーニング・セッションの長時間記録ファイルが、システムによって作成され、管理者が利用できます。

A file long recording User accesses and training session is produced by the System and is available to the Administrator.

仮想現実と拡張現実

仮想現実が現実になるとき

現在自動包装分野で最も急速に拡大し一番注目されているトレンドの1つは、拡張現実技術(AR)です。大手ブランドや技術提供者たちは、顧客の体験を新しく刺激的な方法で向上させるべく、このテクノロジーを採用してきています。

機械に一層近付いたり、機器のドキュメントや部品と情報のやり取りをしたり、機械レイアウト構成をシミュレーションしたり、機械部品の修理やサイズ切り替えを実施する方法を事前に検討したりすることで、従来からの手技と革新的なデジタル技術とを統合して、エンジニアの能力を増強することができます。

全体目標は、優れた顧客サービスの提供と、以下の手段を用いた機械の品質を通じて、顧客満足度の向上を図ることです。
保守契約とコネクテッド・サービス
新アフター・サービス → カスタマー・トータル・ケア

IMA 没入型仮想現実
  • リアルタイム・レンダリング・テクノロジーに基づき
  • 高精度の質感を持ち、環境も機械も本物の外観を提供
  • 製造プロセスのフローを利用して、動作条件の下で機械の3Dモデリングが可能
  • CADシステムからの3D機械設計モデルの統合とインポート
  • 没入型のユーザー体験は、まるで自分が機械の中にいるかのように、顧客が様々な機械領域を見て回ることが可能
  • ユーザーに現実世界の知覚を与えるために作製された、仮想ワークショップ環境内に機械が存在し、ヘルメットの着用により、頭を回転させたり、歩き回ったり、幾つかのオブジェクトとやり取りしたりすることで、まるで実際の環境にいるかのように移動することが可能
  • 機械の物理的なモックアップを構築せずに、顧客現場での機械グループの位置決めや機械のアクセスのしやすさについて、人間工学的及び実現可能性の調査が可能
  • 操作の3Dシミュレーションによる、機械サービス及び/又はサイズ切り替えのためのオペレーター及びエンジニア向けのトレーニングを実施することが可能
次のステップの想定シナリオ
  • ガイド付きシミュレーションなしで部品を動かすために、ハンド・グローブの使用による、機械部品との実際の相互作用
  • UX(ユーザー・エクスペリエンス)は多感覚となり、オブジェクトは、ユーザーによって生成された入力とイベントに反応
  • 次のステップに進むために、高度なトレーニングを目的とした、認定テストを伴うユーザーのEラーニングが可能
  • Microsoft Hololens又は同様の技術が、エンジニアリング活動をサポートすることができます。IMAでは、現場で働く部隊を改善するために、現在どのモバイル技術が、自社のITシステムに最適になるのか探しています。
  • IMAエンジニアが、作業指示をより適切に管理して実行し、専門家による協力と現場でのデータ収集を可能にするための、一連のソリューションが想定されています。
  • 20〜40%の生産性向上が確認され、見返りとして期待されています。

IMA 拡張現実

IMAは現在2つのプロジェクトを推進しています

1. 以下のようなリアルタイムの情報に簡単にアクセスできるように、モバイル・タブレットとスマート・グラスを現場のサービス部隊に装備させます。

  • - 機器固有のマルチメディア技術文書
  • - 機械及び電気設計部門との直接的仮想接続
  • - 過去の機械データ(CRM、SAP、PLM、SHAREPOINTなど)に直接アクセスする、問題点のグローバル・データベース
  • - リアルタイムでの機械データへのアクセス
  • - IMA Control Roomへの直接ビデオ通話アクセス
  • - 遠隔でのライブ・コーチング
  • - 機械に関する仮想トレーニング
想定シナリオ:

IMAがカスタマイズしたアプリにより、インストールされた特定の機械の3Dワークショップ環境における、コンテキスト・メニューから選択ができるようになります。

機械上の幾つかのタグは各機能領域に配置され、タップすることによって利用可能な様々な対話型ドキュメントを伴ってメニューが開きます;全ての文書は、異なるカテゴリ(取扱説明書、空気圧および電気回路図、P&ID、データシート、CADファイルなど)に従って選別と分類がなされます。

選択すると、ファイルを手で動かして周囲のスペースに配置できます。ファイルとの対話も可能です(ムービーの開始/停止、ページの戻る/進むなど)。

このツールは、IMAのサービス・エンジニアの対応に要する時間を改善しますが、メンテナンス・プランに加入しているお客様には<<サービスとして>>提供される可能性があります。

2. 機械に関して、顧客が以下を実行できるようにするため、ステップ・バイ・ステップのガイド付き手順を有効にします。

  • アプリを介したビデオや写真の直接アップロードによる、IMAサービスへの作業報告
  • 即時のトラブル・シューティングのため、IMAから顧客へのリモート・サポートとコーチング
  • 組み立てを遠隔で直接説明(例:サイズ組み換え)
  • オペレーター、エンジニア、保守監督者のための、マルチメディア・トレーニングとしてのサービス
想定シナリオ:

このケースでは、IMAアプリは、エンジニアが行うべき一連の操作を記録するために、機械上に配置される連続した3Dアニメーションを管理します。
幾つかのタグが、様々な機能領域に配置されていて、それらをタップすることにより、サイズ切り替えのために定義されたパーツの選択や、必要なステップの数と現在のステップを表示することが可能になります。
最初の3Dアニメーションは機械上で直接始まります。アニメーションの終わりには、Next、Repeat、Cancelなどの様々なアクションから、エンジニアは選択が可能になります。
Nextを押すと、次の3Dアニメーションが始まり、以後も同様です。

監視アプリ

アプリを入力するユーザーは、工場の現況(ライン/機械)を監視したり、履歴データ(生産、警報、OEE*)の分析ができます。
*【OEE:Overall Equipment Effectiveness、設備総合効率、生産設備の効率を上げるために用いられる指標で、稼働率、性能、品質により算出・決定される。】

IMA スマート 24/7 サービス

24時間365日年中無休の技術サービスの概要

年中無休の技術ホットラインは、24時間365日連絡可能な電話番号と、機械のQRコードを使用して工場からGima*に情報を効率的に転送する、iOSアプリの組み合わせで構成されています。
*【Gima:IMA社の100%出資の子会社であり、食品と飲料やパーソナル・ケア製品業界向けの自動機械を製造している】

年中無休の技術サービスの構成

右のフローチャートは、問題が発生してGimaアプリからレポートが送信された後の、情報の流れを示していますが、ここでは詳細は省略します。

勝利戦略

システムの設計から試運転までのプロジェクトのライフ・サイクル全体を通して、適格性評価の場合のように、情報管理の面で、IMAはお客様に対して単なるサプライヤーではなく、パートナーなのです。